JR西日本グループ労働組合連合会 第17回定期大会が成功裡に終える!
「安全を最優先する企業風土を構築し、働き甲斐がもてる労働環境を築こう」
などのスローガンを採択する!

西村大会議長(JR西労組福知山地本)
 7月24日13:00から、JR西日本グループ労働組合連合会(JR西日本連合)「第17回定期大会」が開催された。冒頭、倉橋議長の挨拶にはじまり、来賓として、JR連合より角田会長、池上広報・グループ担当部長、交運共済西日本事業本部から志連事業推進部長、明治安田生命より伊集院部長、黒岩担当が来賓として挨拶されました。引き続き、大会議長に西村 元邦代議員(JR西労組福知山地本)を選出し、議事次第に則り、経過報告、方針(案)等が提案され、多くの代議員からの発言によりJR西日本グループの一員として、相応しい賃金・労働条件の向上に全力で取り組むこと等の方針を満場一致で決定しました。

力強く開会の挨拶をする倉橋議長
《倉橋議長挨拶要旨》

1.安全の確立と信頼回復に向けた取組み
 安全最優先の企業風土の構築に向けた取り組みを行ってきたが、残念ながら今年1月にシルバー人材センターから派遣された除雪作業員が亡くなるという事故が発生しました。全ての鉄道事業に従事する関係者から重大労災事故の撲滅の取り組みを更に進めていきたい。安全基本計画が策定されたが、「グループ会社と一体的な連携」をはじめ、リスクアセスメントについても実効あるものとして労使交渉を通じて仕上げていきたい。

2.組織の強化・拡大、民主化闘争完遂の取り組み
 50単組3万6千名組織達成に向けて奮闘してきたが、相次ぐグループ会社の吸収合併などで現在、47単組35,122名となっている。今後、組織拡大とともに各単組での組織強化も取り組んでいきたい。JR連合の民主化闘争については、三鷹電車区事件の当該者である「佐藤さん」が運転士として復帰しました。今後とも社会正義の闘いを作り上げていく決意です。

3.09春闘への取り組みについて
 JR西労組として、実質的なベアとも言える500円を獲得しました。また、JR西日本共済会の一部メニューがグループについても準会員の取り扱いにより、利用できるようになったこと等は、グループの求心力を高めることが出来たのではないかと考えています。原油高の影響により、生活関連物価が高騰し生活を直撃しています。09春闘では、譲れない要求として、取り組みを強めていきたい。

4.政治活動の強化について
 後期高齢者医療制度をはじめとする医療制度への不信、年金記録漏れに端を発した年金不信など、政治に対する不信は頂点に達しております。その表れとして、福田内閣の支持率低下にあることは間違いありません。国民の手に政治を取り戻す、政権交代を旗印にJR西労組組織内候補である「三日月 大造」の必勝は勿論のこと、民主党を中心とした野党の結集により、政権交代実現を目指します。

5.地球環境問題について
 JR西日本が公表した「グループ中期経営計画2008−2012」では、地球環境保護に向けた取り組みとして、省エネ車両の増備や発生ゴミ等のリサイクルなどを目標として掲げています。更に一歩踏み込んだ保護対策も必要と考えています。駅舎への太陽光発電の導入、白熱灯から蛍光灯に変えるなどの取り組みと併せてJR西日本、グループ企業の業務用自動車、あるいは、主要駅での駅レンタカーなどを電気自動車やハイブリッドカーに置き換えるなど、鉄道事業者が環境対策に先駆けた取り組みを実行する必要があると考えています。



11名の代議員が発言! 現場実態に基づき建設的な意見が続出する!
「主な発言内容」

笹倉代議員(ホテルグランヴィア京都労組)
 組合員平均年齢30.9歳、平均勤続年数4年と言う数値が表しているとおり、ホテル業は定着率が非常に悪いことが明らかになっています。労働条件・賃金の改善など、労働組合の必要性や役割について、執行委員会や支部会議で勉強会を開催しています。08春闘ではベア要求を掲げ、交渉を展開してきました。結果として、ベアゼロで終わりましたが、今後もこのホテルで働いていて良かったと思えるように労働組合らしく会社に求めていきたい。

八田代議員(JR西日本テクノス労組)
 08春闘では、定期ベア500円、定昇込みで平均4,805円を勝ち取った。また、家族手当、通勤手当、中途採用者手当などの改善を実施させることが出来ました。マイカー通勤者は、ガソリン料金の値上げで現行の通勤手当ではやりくりが出来ない状況にあります。是非とも改善を図っていきたいと考えている。テクノス労働組合も青年女性組合員が400人を超える数となりました。今後は若手組合員の育成強化に努めていきたい。

石丸代議員(JR西日本フードサービスネット労組)
 08春闘では定昇込み1,842円、夏季手当1.69ヶ月を獲得しました。7月1日にジェイラインサービス大阪と統合し、10月に統一大会を予定しています。パート、アルバイト等の組合組織化であるが、今後、準社員から逐次組合員化を進める決意であり、正社員化の門戸拡大を図り、非正規社員の組織化の取り組みを行う決意です。

酒井代議員(JR西日本メンテック労組)
 物価高騰により、車両清掃などで使用する薬品が値上げされ、委託単価の見直しを実施するよう西日本連合も協力されたい。また、総価契約方式導入で良いのかを検証する必要があると考えています。検修業務の業務区分が不明確になっているので(交番検査の下回り、上回り、臨検など)明確にする必要があります。検修業務社員が退職を余儀なくされています。JR退職者でメンテックに再就職している組合員が交運共済総合共済を解約している実態がある。

桑山代議員(JR西日本総合ビルサービス労組)
 08春闘では、退職金の水準についての議論を行ないました。西日本連合としての退職金制度、金額の水準の考え方を明確にして欲しい。契約社員の組合化(ユニオンショップ)を進めていきたい。

山根代議員(西日本電気システム労組)
 感電事故等、重大労災事故を撲滅する取り組みを積極的に進めていきたい。安全関連投資が輻輳しており、作業計画、工事の平準化が求められています。組織体制として、本部、支部が存在するが、支部にはそれぞれのエリアの付き合いがあり、支部は西日本連合の各地方本部との連携ができないものかを検討して欲しい。

川部代議員(JR西日本岡山メンテック労組)
 新幹線岡山運転所が博多総合車両所の支所となり、関連企業とJRとの連絡・相談などがなく、一方的な従属関係となっています。N700系の汚水浸水の事象もあるが、お互いに反省すべきはしなければならないと考えていますが、社長も責任をとらない。社員のみに責任を押し付けている状況にあり、勤労意欲も低下し、退職する者も出てきています。押し付けでなく、コミュニュケーションを深める施策を求めます。

赤井代議員(ジェイラインサービス大阪労組)
 平成15年に労働組合を結成し、賃金改善や職場環境整備などの改善を実施することができました。7月1日をもってフードサービスネットに吸収合併されましたが、引き続き、社内販売業務に相応しい待遇改善を求めていきたい。

桑野代議員(JR西日本新幹線テクノス労組)
 7月1日に博新車両工業と西部興産が統一し、労働組合も7月7日に統一大会を開催しました。新たに「JR西日本新幹線テクノス労働組合」と名称変更することになりました。今後は、技術継承をはじめ、安全快適な車両を提供するために取り組む決意です。

中舎代議員(JR西労組西日本バス地方本部)
 5月28日深夜、メガライナーが大津インター付近で炎上する事故が発生しました。メガライナーは西日本バス、関東バスの会社で4台運行している。西バス地本として、原因と対策が明らかになるまで運行を中止し会社との交渉、国土交通省への要請を行なってきたところです。しかし、関東バスは、問題はないとして運行を継続しており、乗客及び乗務員の安全を無視した行為に対し、JR連合、JR東日本ユニオンや三日月議員にも要請を行なってきました。今後も安全の確立に向け、取り組む決意です。

松岡代議員(JR西労組中央本部)
 安全の確立については、安全基本計画を労使で策定してきました。リスクアセスメントを鉄道業に始めて導入しましたが、点数主義でなく、真に安全確立に役立つよう検証活動を含め、取り組むこととします。
 08春闘は、厳しい中での闘いであったが、実質ベア500円を獲得しました。来春闘も物価高騰による賃金目減り分、生活向上分のベアを勝ち取る決意です。
 男女共同参画社会に向けての西日本連合の方針がないが、明らかにしてもらいたい。

【前田事務局長集約答弁】
・ホテル業の賃金・労働条件については、厳しい環境下にあることは十分理解している。グランヴィア京都に働いていて「良かった」と思えるような待遇改善を図る必要がある。日本一のホテルを目指しているホテルグランヴィア京都が日本一の労働条件を作り上げていくことは当然のことであり、力強い労使交渉により改善を図って頂きたい。

・JR西日本連合各単組に青年女性委員会を立ち上げ、若手組合役員を育成して頂きたい。そのためにJR西日本連合としても予算立てを行っているのでご理解願いたい。

・契約社員等の組織化であるが、組織化していなくとも労働条件や賃金改善を労使交渉で行って頂いていることは承知している。ナショナル連合も指導や各産別でも取り組みが進められているとこであるが、先ずは正社員化の門戸を開き、それから準社員から組合員化するなどの段階的な取り組みが求められている。

・契約方式で単価、総価契約が良いのかは、もう少し検討する必要があると考えている。物価高騰による薬剤の値上がり等含め、適正な業務委託費となっているかを検証していきたい。

・交運共済総合共済の解約等については、原因など含め、調査をしたい。

・退職金の水準については、グループ会社の水準などのデータを作成し、労働災害補償金なども含め、議論をしたい。

・安全関連工事の平準化であるが、複数年決算などを検討していきたい。

・西日本連合の地方組織のあり方であるが、本部所在地で組織数をカウントしている現状であり、支部単位は西日本連合各地方にカウントするのが良いのかを含め検討の余地はある。現在、地方においても福岡、金沢などで支部単位を含めた労使懇談会を開催している。他の地方においても開催して頂き、交流を深めて頂きたい。

・職場におけるコミュニュケーションについて、上司・部下だけでなく、JR本体と関連企業・協力会社とも深める必要がある。命令と服従でなく、お互いが理解し合えるものを作り上げる必要がある。
・今回のバス火災に対する西バス地本の取り組みの敬意を表したい。今後とも乗客・乗務員の安全確保に向けて取り組んで頂きたい。

・男女共同参画社会の方針については、それぞれの単組において、組合活動、役員への参画、企業への参画、社会的参画などを検討して頂きたい。

・JR西労組拡大安全対策委員会については、関連労組から活発な意見を頂き、当該労使、JR西日本労使で解決する事柄を精査し、取り組んでいる。大会終了後、直ちに開催していきたい。

・09春闘については、物価高騰による実質賃金目減り分、生活維持向上分を獲得すること前提に取り組んでいきたい。


隅田副議長(大鉄工業労組)


岩田会計監査員(メンテック労組)


前藤川副議長(大鉄工業労組)


前向井会計監査員(メンテック労組)

【新規加盟組合等の紹介】
 昨年7月30日に開催したJR西日本連合「第16回定期大会」以降、50単組、3万6千名組織の早期達成を目指した取り組みを展開してきました。結果として、以下の組合が新たに結成され、JR西日本連合への加盟申請があり、それぞれ幹事会及び第15回委員会において承認され、第17回定期大会において紹介されました。また、グループ会社間における統合により、それぞれの労働組合も統合され、組合名称の変更及び「ジェイラインサービス大阪労組」が解散となりました。



1.ジェイアール西日本ビルト労働組合

組合結成日 2007年 9月 1日(土)
加盟申請日 2007年10月 3日(水)

組合所在地 〒530-0034 大阪府北区錦町1番41号
ジェイアール西日本ビルト内
Tel 06-6466-3912 Fax 06-6466-3922

加盟登録人員 105名

事業内容 (1) 建築工事、土木工事等の設計、施工、監理並びにコンサルティング業務
(2) 建物の調査、検査、測量、保守及び管理
(3) 建物材料、資材の加工、及び販売
(4) 前各号に付帯又は関連する事業

代表者 執行委員長  小早川 敦
副執行委員長 松本 純一
   〃   小沼 健治
書記長    東島 徹

2.ジェイアール西日本商事労働組合

組合結成日 2008年 5月23日(金)
加盟申請日 2008年 6月 2日(月)

組合所在地 〒660-0808 兵庫県尼崎市潮江1丁目1番60号 JR尼崎駅西NKビル
ジェイアール西日本商事内
Tel 06-4868-8600 Fax 06-4868-8608

加盟登録人員 63名

事業内容 (1) 各種物品の売買、仲立業並びに輸出入業
(2) 製品開発の企画
(3) 流通に関するコンサルティング、市場調査
(4) 前各号に付帯関連する一切の事業

代表者 執行委員長  田中 健治
副執行委員長 中田 正和
   〃   舛田 喜彦
書記長    吉川 神市


新規加盟紹介において、倉橋議長と固く握手する
「JR西日本商事労働組合」田中委員長・舛田副委員長

【2】 組織統合による組合名称変更

1.博新車両工業労働組合・西部興産労働組合の統合

解散大会及び結成大会開催日 2008年7月7日(月)

新組合名 「JR西日本新幹線テクノス労働組合」

代表者 執行委員長  清水 光久
副執行委員長 桑野 淳
   〃   古江 祐一
書記長    杉山 浩和

組合所在地 〒811-1214 福岡県筑紫郡那珂川町中原東2町目1番1号
博多総合車両所内
Tel 092-953-6001 Fax 092-954-0955

加盟登録人員 200名


【3】 組織統合による解散組合

1.ジェイラインサービス大阪労働組合

解散大会 2008年7月2日(水)

加盟登録人員 83名

《当面する日程》

(1)JR西日本連合「第1回幹事会」
日 時 2008年8月26日(火) 16:00〜
場 所 西労組本部 8F

(2)JR連合グループ労組対策プロジェクト
日 時 2008年8月28日(木) 13:30〜
場 所 JR連合 事務所

(3)JR連合青年女性委員会「第17回定期総会」
日 時 2008年9月6日(土) 13:00〜
場 所 大阪リバーサイドホテル

(4)JRグループ労組連絡会「第5回幹事会・第16回定期総会」
日 時 2008年9月16日(火)幹事会 13:00〜・総会 15:00〜
場 所 ホテルアソシア豊橋

(5)JR西日本連合青年女性連絡会「第6回委員会」
日 時 2008年9月25日(木) 15:00〜
場 所 西労組本部 8F

(6)JR連合グループ労組対策プロジェクト・グループ労組連絡会幹事会
日 時 2008年11月20日(木)
場 所 JR連合 事務所



グループ会社に対する「JR西日本共済会」の一部メニューの利用拡大について

 今日まで、JR西労組はJR西日本グループの中核単組として、春闘交渉の席上、会社側に対して関連グループに働く社員が「JR西日本グループで働いて良かった!」と思えるような制度や仕組みを強く求めてきました。これに対して、会社側より、08春闘の席上口頭で説明があった「JR西日本共済会」の一部メニューについて、グループ会社に対しても準会員の取扱いにより利用出来ることとしたいとの回答があり、9月1日より受付が開始されることとなりました。

〜JR西日本共済会グループメンバーの概要〜

1.対象会社

以下のうち、加入を希望される会社
(1)JR西日本からの直接出資比率が50%以上の会社(50%未満であっても「連結会社」、「持分法適用会社」は含む)
(2)(1)の子会社でJR西日本と業務面で密接に結びついている会社(従業員数が概ね50名以上)

2.対象者

上記のグループ会社に在籍する社員等(アルバイト・パートを除く)

3.利用可能メニュー



4.会費

なし

5.会員カード有効期限

10年間(継続手続きにより延長可能)

6.受付開始

平成20年9月1日(月)

7.運用開始

平成20年10月1日(水)


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