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2008年9月9日

福知山線列車脱線事故

山崎社長、運転士を含め10名が書類送検される

不安・動揺を乗り越え平常心で安全輸送に取り組もう!


 兵庫県警は、9月8日業務上過失致死傷容疑で山崎社長をはじめ鉄道本部幹部経験者9人と運転士の計10名を神戸地検に書類送検しました。事件としては、未だ捜査途上であり、今後の検察の捜査により判断されると考えますが、JR西日本幹部が事故に対する司法処分を警察から求められたのであります。
 今回の書類送検は、JR西日本に働く者としてJR西労組としても、真摯に受け止めなければならないことは当然のことと考えております。
 経営側がどういった司法判断をうけるかにかかわらず、私たちが最優先して取り組むことがらは職場における安全確立であります。安全基本計画を柱とする安全確立の取り組みを、それぞれの職場でしっかりと果していくことが、お客さま、国民の皆さまからの信頼回復につながると思っています。組合員の皆さん、不安・動揺を乗り越えて安全輸送に取り組もう。


 ここに改めまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様には衷心よりお詫び申し上げます。
 また、お怪我をされた皆様にも深くお詫び申し上げますとともに、一日も早いご快癒を祈念いたします。あわせまして、沿線住民の皆様、その他事故に関して多大なるご心労、ご迷惑をおかけいたしました皆様方に、心からお詫び申し上げます。


 各職場で安全輸送の確立に全力で取り組んでいるJR西日本内の3組合が今回の書類送検を受けて組合員の皆さんへ共同コメントを発表しました。


共同コメント
 107名もの尊い命を奪い、500名を超える方々にお怪我を負わせた福知山線脱線事故から3年4ヶ月が経過しました。
 お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、お怪我をされた方々の一日も早いご快癒を衷心より願うものです。鉄道に働く者としてあらためて安全輸送の確立を決意する次第です。

 さて、本日、兵庫県警捜査本部は、山崎社長以下、福知山線の線形工事を行った平成8年当時の経営幹部及び事故当時の経営幹部9名と仲間の運転士の捜査書類を業務上過失致死傷容疑で神戸地検に送致しました。今後、送致を受けた神戸地検が裁判所に起訴するかを決定することとなります。

 今回の書類送検について私たちJR西日本の労働組合としても、真摯に受け止めなければならないと考えます。しかし、司法における判断の結果に関わらず、今、私たちがやらなければならないことは、これまでの取り組みにも増して、労使で策定をしてきた「安全基本計画」を各職場で実行していくことが重要であると認識しています。労働組合としてのチェック機能を発揮し、職場での安全を確立し、安心輸送をお客様に提供することで、社会的な信頼回復と私たち自身が責任感と誇りを持てる鉄道輸送を確立することが重要だと考えます。

 福知山線脱線事故を決して忘れず、「安全基本計画」を「画に描いた餅」に終わらせず、あらためて、各職場で安全輸送の確立にむけて取り組むことを全組合員で確認することを要請し、三組合共同の見解とします。



2008年9月8日
西日本旅客鉄道労働組合 中央執行委員長 倉橋源太郎
国鉄労働組合西日本本部 執行委員長   田中  守
建交労 西日本鉄道本部 執行委員長   山本 恵三

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