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2008年7月15日

 
と き  2008年7月9日(水)〜11日(金)
ところ  島根県松江市
創造・参加・実践
高めよう安全と信頼!     研こう技術と経験!     強めよう連帯と政策!
〜 事故を決して忘れず、安全最優先の職場を創り上げよう! 〜




三日月衆議院議員

運転士復帰を果たした佐藤氏
確実に進む次代継承、多くの青年女性組合員が発言
今大会では、代議員の半数以上が安全問題等について活発な意見を述べる。
第1小委員会(組織・財政) 27名発言
第2小委員会(業務) 32名発言
全体質疑 17名発言
  



 JR西労組第20回定期中央本部大会は7月9日から11日までの3日間の日程で島根県松江市に於いて、代議員・執行部全員出席、そして傍聴者を含めると450名を超える参加者のもと、熱気あふれる大会となりました。
 今回の大会は結成から20回を迎える記念すべき大会、確実に世代交代が進むなかで、これまで「JR西労組運動を推進してきた役員の後ろ姿」をしっかりと確認しながら、新たな運動に取り組む若手組合員からの要望も多く出された大会でした。
 「安全文化づくり、※安全最優先の風土づくり、※事故を決して忘れない取り組み」に真剣に取り組む役員の後ろ姿を若手組合員にしっかりと見せられる運動を展開し、まだまた緒に就いたばかりの運動を確実に次代へ継承していくことを決意する大会でもあったと思います。
 なお、役員の任期は2年ですので、本年の大会での役員改選はありません。



 第20回定期中央本部大会の運動方針の基調として、責任組合としての運動を力強く推進していかなければなりません。
 綱領にも示しているように、JR西労組が進める運動の大きな目的は、安全確立を最優先に位置づけ、JR西日本グループの発展を築き、組合員の雇用と生活を守ることだと考えています。そして、その目的を達成するにあたっては、労働組合の強みである現場からの提言、検証活動が特に福知山線列車脱線事故以降重要になってきていることは言うまでもありません。
 原油価格をはじめとする物価の高騰、急速に進む少子高齢化や急激に進むグローバルな企業の吸収・合併など、私たちを取り巻く環境は急速に変化し、残された課題は山積していますが、私たちは常に基本に立ち返り、社会正義としての労働運動を進め、労働組合の強みである現場からの声、「おかしいことはおかしい」という声を上げていかなければなりません。
 そして、特に留意すべき基調として、JR労働者の最大の使命である安全の確保を最優先課題に位置づけ、JR連合「安全指針」を基礎に、「安全基本計画」の着実な実行と検証活動を進め、安全の確立に全力で取り組でまいります。
 また、JR西労組運動を次代に継承するとともに、組織の強化・拡大を進めることで安全確立の下支えをすることも大変重要な取り組みであります。
 こうした認識に立ち、サブスローガンでもある運動の柱となる7点について、そのポイントを報告します。

[本年度の運動の柱]
1.安全文化を確立し、真に信頼される鉄道を取り戻す
 事故後に策定した「安全性向上計画」を総括し、今年3月に「安全基本計画」を策定しましたが、スタートラインに立ったに過ぎず、安全性向上計画と同様、その実行度合いや取り組み内容を現場の視点でしっかりと検証することが私たちに求められています。特に鉄道事業の分野で初めて導入した「リスクアセスメント」については、今秋以降に検証活動を行い、浮き彫りになった課題を解決し、事故再発防止に資する「リスクアセスメント」を創り上げていくことであります。
 また、「安全基本計画」の柱の一つである、「グループ会社等との一体的な連携」についても、今日まで労働組合として主張し、取り組んできた内容ですが、昨今の労災事故の多くが、グループ会社、協力会社が関わるものであり、一刻の猶予もない状況です。「拡大安全対策委員会」、系統別の「出向者対策委員会」、あるいはJR西日本連合の取り組みを通じて、安全体制をさらに整備するとともに、その前提としての、賃金を含めた労働条件の改善や労働環境の整備を進めて行きます。
 さらには、グループ会社も含めた「安全衛生委員会」の活用を一層進めるとともに、教育や情宣活動なども通じて「安全衛生委員会」の活性化の取り組みも強化することとします。


2.JR西労組運動を次代に継承し、さらなる運動の前進を図る
 今年度も1,102名の新しい仲間を迎えることが出来ました。次代を担う青年女性組合員も9,800名を超え、JR西労組全体の約4割を占めるまでに至っています。また、今日までの契約社員の導入やその正社員化、そして第二新卒採用や中途採用も始まり、組合員構成も大きく変化しており、労働組合運動の継承は重大な局面を迎えています。既に多くの平成採用の若手組合員が分会、支部の中核として活躍しつつありますが、これまで以上に青年女性委員会活動の強化が重要であるとともに、青年女性委員会活動で終わることなく、分会、支部活動を担うことのできるリーダーを育成することが今後の重要な課題であると認識しています。教育活動の充実のみならず、普段から「背中を見せる」活動を展開します。


3.民主化闘争勝利、一企業一労働組合の実現に向けて、組織の強化、拡大に総力を結集する
 多くの新しい仲間を迎えた結果、組織率は90%を超えましたが、恒常的な状況ではなく、他労組からの組織拡大で、早期に確固たる90%組織を自らの手で達成し、限りなく一企業一労働組合を実現するとともに、JR西労組の運動の継承をしっかりと行うことで組織の強化を図り、安全確立の取り組みをしっかりと下支えすることが重要です。事故以降、JR総連・JR西労は、JRに働く者としての責任を完全に放棄し、安全を運動の道具にした、会社批判を繰り返しており、到底許すことは出来ません。彼らの運動に真っ向から立ち向かうことの出来る組織力をつけて実践することが、民主化支援単組として大切な取り組みだと考えます。
 また、JR連合が強力に進める「民主化闘争」についても、被害者救済運動は大きく広がり、まさに結実しようとしています。引き続き中核単組として、人権を守り、JRから革マルを追放する、社会正義の闘いを進めていきます。


4.「ステップ21」を総括し、次なる企画提案運動を創り上げる
 私たちJR西労組は、今日まで「力と政策」、「対立と協力」を基軸に、春季生活闘争を含めた政策課題の解決の取り組みを進めてきました。「2001年ビジョン」に続き策定した中期運動指針「ステップ21」は、福知山線列車脱線事故後に、安全文化の確立、自信と誇りの持てる職場作り、次代への継承(技術・技能、労働運動)の三大柱に再構築しました。今年度は、その総括を行い、成果と残された課題を明確にすることとし、その総括内容を基本に、高年者や女性にとって働きやすい労働環境の整備や、グループを含めた社員が働きがいや誇りの持てる賃金を含めた労働条件や労働環境の整備など、新たな政策提言を行っていきます。


5.労働組合運動への男女平等参画を進め、男女共同参画社会を実現する
 労働組合における男女平等参画推進の目的は、仕事における男女平等参画を実現すること、そして男女双方の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)、男女共同参画社会を実現することにあります。とりわけ女性の労働組合活動への参画については、今日まで青年女性委員会を中心に進めてきましたが、支部、分会などの基本組織への参画は未だ不十分な状況だと言えます。今年度以降、女性の労働組合活動への参画推進に向けて、具体的な目標を設定し、ワーク・ライフ・バランス、男女共同参画社会の実現に向けて取り組みます。


6.鉄道の特性を活かし、地域の活性化と地球環境保護に貢献する
 私たちはJR西日本の路線の半分以上を占める地方ローカル線問題を中心に、地域活性化運動、「乗って残そう運動」を展開してきています。鉄道は地球環境に優しいと言われていますが、乗っていただいて初めてその特性を活かすことが出来ると言えます。そのためにも、自治体訪問やJR西労組地方議員団会議を通じた提言活動など、地方自治体との連携強化が必要不可欠と言えます。これまで以上の取り組みを強化し、地球環境保護に貢献することを目指します。


7.来るべき総選挙の勝利に全力をあげ、私たちの手に政治を取り戻す
 福田政権に対する国民の怒りは爆発寸前であり、内閣支持率も低迷しており、衆議院総選挙はいつ実施されてもおかしくない情勢です。国民不在の政治に終わりを告げ、勤労者、生活者本位の民主党を基軸とする政権交代を実現するために、来るべき総選挙必勝、JR西労組が推薦する候補者の全員当選、そして組織内議員の三日月大造氏の三選に向けた取り組みを全力で進めてまいります。

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