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2008年3月6日
伯備線触車死傷事故裁判判決に関するコメント

 2006年1月24日、伯備線根雨〜武庫間において、3名の仲間が亡くなった触車死傷事故に関して、本日、現場責任者であったJR西労組組合員に対して、鳥取地裁米子支部から、判決の言い渡しがありました。
 禁錮3年、執行猶予5年の判決が言い渡されたことに対しまして、JR西労組として厳粛に受け止めるとともに、あらためて二度と再び悲惨な事故を起こさない決意を新たにするものです。

 2005年4月25日の福知山線脱線事故以降、安全と信頼を取り戻すべく、安全性向上計画の完遂に向け、組合員一丸となって取り組んでいた最中の触車事故であり、今なお無念でなりません。人間はミスをするものであり、そのミスをハード対策などでカバーできなかった点については、個人の責任ではなく、やはり企業としての責任は免れ得ないと考えています。

 私たちJR西労組は、伯備線事故以降、当該米子地方本部が中心となって議論を重ね、「区間防護方式」やGPSを活用した「列車接近警報装置」などを作り上げてきました。今後、「触車事故防止要領」の見直しを図り、ソフト・ハード両面からの対策をしっかりと取り組んでいく所存です。
 安全風土の醸成という面ではまだ道半ばですが、現場の視点で、安全性向上計画をしっかりと総括しながら、現在労使で議論を進めている安全計画をつくりあげる決意です。

 また、今日まで、ご遺族への対応ならびに裁判における支援体制を作り上げていただいた米子地方本部の皆さんに対しまして、心より厚く御礼申し上げます。

 私たちは、引き続き、安全で安心して乗っていただける鉄道を取り戻すことに全力を傾注することを表明するとともに、あらためて亡くなられた3名の仲間のご冥福をお祈りし、中央本部としてのコメントとします。

2008年3月6日
西日本旅客鉄道労働組合
中央本部

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