5月24日、福岡市内においてイラク鉄道復興人道支援会議を開催しました。
昨年6月にイラク国鉄からハシム氏、アリ氏の2名を招き、日本の鉄道現場を視察、意見交換を行ってきたところですが、イラク国内の治安状況の悪化などから、本格的な復興支援計画の見通しが立てづらい状況が続いている現状にあります。
こうした中、ガーニム・アル・ジュマイリ駐日イラク大使がJR西日本のN700系に試乗することとなり、福岡・博多に森議長(JR西労組顧問)をはじめ、人道支援会議メンバーである倉橋源太郎JR西労組中央執行委員長、舩津壽幸JR九州労組中央執行委員長、上村隆志国労西日本本部委員長、中川英幸国労四国本部委員長、真子俊久国労九州本部書記長などが結集し、今後の日本国内での活動について議論し意思統一を行いました。
会議の議論集約としては昨年6月に人道支援会議、イラク大使、イラク国鉄の三者で共同署名した声明に従い、参議院選挙以降、関係省庁などに対し、イラクでの国土復興の基礎となる鉄道復興に関して積極的な働きかけを行っていくことをあらためて意思統一しました。
夕食会を兼ねて行ったイラク大使との意見交換では、共に3年にわたるこの間のお互いの思いを確認するとともに、イラクにおける鉄道復興の重要性、日本への期待、新幹線技術に対しする大使の思いについて意見交換を行いました。
また、イラク大使はN700系への試乗を前にJR西日本本社へ赴き、昨年6月の鉄道技術者の視察にあたっての謝意を山崎正夫JR西日本社長に述べるとともに、イラクをはじめとする中東諸国の新幹線への期待や山崎社長とお互いに技術者としての意見交換に花を咲かせる意見交換となりました。
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