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2006年3月8日
■第24回中央委員会
 -「安全・組織・春闘」を連動-
 議事では定期大会以降の安全対策の進ちょく状況や業務課題への対応など運動の総括を踏まえて、杉原書記長から「安全、組織、春闘を連動する」当面の活動方針を提起した。
 安全対策では安全性向上計画の具現化として、二月下旬全組合員対象の「検証アンケート」を(国労・建交労との)三組合検証委員会で実施、JR西労組独自の調査項目を付加のうえ分析し、要望事項などをJR西日本に提出する。また設置十六年が経過する「鉄道部の検証」について本部役員を派遣し、職場での意見を踏まえて改善策に本格着手する。
 事故を風化させない活動として「事故現場での慰霊」、「遺族対応組合員からの特別講義」などを計画、五月にはJR連合との共催で「安全政策シンポジウム(仮称)」を開催する。
 〇六春闘ではJR連合の方針にそって、純ベアでの賃金引上げと、昨年並みの年間臨給を求める。純ベア要求は通期での黒字基調見込みを背景とするほか、安全対策に邁進する組合員へ報いと、依然低位な賃金水準にあるグループ労組への波及効果を求める。 倉橋委員長挨拶  倉橋委員長は委員会冒頭、各級機関、各職場で、安全確立と信頼回復のため懸命に頑張っている組合員に敬意と感謝を述べるとともに、要旨三点の取り組みについて所感を表明した。

《安全確立と信頼回復について》

 昨年四月二十五日以降、二度と事故を起こさない固い決意を持って、鉄道の信頼回復に懸命に取り組んでいたが、一月二十四日、伯備線で特急列車との触車事故が発生し、三名の殉職者を出した。事故の形態は異なるとはいえ、教訓化を本当に図ってきたのかとの思いを禁じえない。
 「安全性向上計画」を労使で昨年五月三十一日に作り上げたが、これに血液や魂を入れることが、課せられたもう一つの役割である。小さな事例であっても、安全につながることは勇気を持って問題提起し、改善されたかどうかのチェック体制を取っていこうと確認したが、今一度現状の取り組みでよいのか考えていただきたい。今日の朝刊に、舞鶴線待避不良の記事が掲載された。本社・本部間で安全に関わる交渉事項について喧喧諤諤の議論を行い、原因究明を会社に求めている中で、このような事故につながる行為が現場で発生していることを、真剣に考え直さなければならない。四月二十五日の事故と一月二十四日の事故が一人ひとりのものになっているのか、他人事に感じる傾向が時間の経過とともに広がっているのではないかと危惧している。安全は現場第一線で働く我々が作るものである。引き続き安全対策とJR西労組の安全文化を作り上げていきたい。

《二〇〇六年春闘について》

 JR発足以降、JR連合においてJR西労組は元気のある春闘を闘ってきた。まさに、数と力をもって多くの成果を上げてきたことは間違いない。しかし、〇六春闘は大きな十字架を背負って闘わなくてはならない。JR西日本の第3四半期決算では、収入は堅調に伸びており、経常利益は増益、純利益は減益となっている。事故以外の状況だけ見ると、攻めの春闘が可能なはずだが、十字架を背負ったJR西労組としては、過去の阪神淡路大震災の経験も想起しつつ、非常に苦しい取り組みだが、春闘の放棄や凍結ではなく、自信と誇りを取り戻せる春闘を取り組んでいきたい。

《組織課題について》

 JR総連は、本部派と反本部派の対立が激しくなっており、JR西労金沢地本の委員長が組合員権を停止、臨時大会を開いて新たな体制を発足させることがあった。旧西労組からJR西労が分裂するとき、彼らはまともな組合運動を展開することを分裂の最大の理由としていたが、我々の組織運営や運動と比べて、どちらがまともな労働組合運動をしているかをよく考えてほしい。
 国労とは、福知山線列車事故以降は、安全を作るためにイデオロギーを超えて共闘しているが、組織統一をする考えは現時点では持ち合わせていない。ただし、JR連合傘下の単組の中には、近々組織統一という情報が伝わる可能性があることに触れておきたい。
 我々の組織率は、八八・二三%であるが、特定の職場には、西労や国労が固まりとなって存在している。金沢での定期大会に向け、勇気ある対応で良識ある他労組組合員の救済に取り組んでもらいたい。

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