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2005年11月7日
■第17回定期中央本部大会開催!
 -あらためて「安全の確立と運動の継承−」を固く、強く誓った-
 JR西労組の第17回定期中央本部大会が11月1日〜2日岡山市内で開催され、(JR福知山線事故からの)一日も早い社会の信頼回復に向け、あらためて「安全の確立と運動の継承−」を固く、強く誓った。

 同大会では阪神淡路大震災を乗り越え、長期債務負担や山陽新幹線コンクリート塊落下問題などの「試練の期間」と、一方で組織の国政への参画や地方ローカル線の活性化、またイラク鉄道の復興支援など「希望を繋ぐ」JR西労組運動を牽引した森委員長・橋本書記長の退任にともない、新たに倉橋委員長−杉原書記長体制を決定した。

 第十七回定期中央本部大会は冒頭、依然として心身の加療にある方々のご快方を祈念し、亡くなられた百七名の御霊に深く黙祷を捧げ、安全への誓いを新たにした。大会には代議員・傍聴など約五百名が出席した。

 退任の決意を胸中に所信を表明した森正暁委員長は、「無念の限り−」と福知山線事故を振り返ったうえで「対策は緒についたばかり。組合員一人ひとりの意識・行動で安全を創ることが使命。安全は永遠の課題であり常にチェックを怠ってはならない」として、社会からの信頼回復とJR西労組運動の次世代への継承を強く促がした。

 橋本書記長は方針案を、「安全性向上計画を労使間で都度検証する。職場実態に照らして安全を再確立する大会にしよう」と提起、十三名の代議員からの意見を踏まえて、満場一致で採択した。

 また同大会では、三日月大造氏の再選を果した第四十四回総選挙の中間総括や、斜陽化する地方ローカル線対策、組織の拡大・強化など向こう一年間の活動の方向を共有し、本部−地本−職場が一体となった運動を展開する大会メッセージを発信した。

 役員の改選では、四期八年間において難題・課題を克服、一方で夢とロマンの実現に邁進してきた森正暁委員長・橋本準一書記長の退任に、惜しみない激励と感謝、そして運動の継承を誓い新たに次の新三役を選出した。

新たに選出された新三役
役 職 名 氏  名 機 関 名 年 齢 新・再
執行委員長 倉 橋 源太郎 京都 地本 56 新任
副執行委員長 古 林 勝 巳 福知山地本 58 再任
副執行委員長 前 田 敏 宏 神戸 地本 53 新任
書記長 杉 原 清 道 大阪 地本 42 新任

新委員長 倉 橋 源太郎

大会宣言

二〇〇五年四月二十五日、JR西日本は、JR宝塚線において、一〇七名の尊い命を奪い、五四〇名を越える方々に怪我を負わせるという未曾有の鉄道脱線事故を惹き起こした。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りし、今なお体や心に傷を負われている方々の一日も早いご快復を心より願うと共に、JR西日本に働く者として、二度とこのような事故を起こさないという思いをあらためて心に誓わなければならない。

本日、私たちは第十七回定期中央本部大会を開催し、「安全を心に刻み、鉄道への社会的信頼回復に取り組も!」をスローガンとする、安全輸送確立に向けた当面の活動方針を満場一致で決定した。

私たちは、JR発足以降、「対立と協力」の運動理念のもと、全組合員の英知を結集し、完全民営化をはじめ多くの成果を収めてきた。しかし、発足二十年を控え、私たちが地道に作り上げてきた「安全と信頼」を一瞬に壊す大事故を惹き起こした。今一度、「対立と協力」という、私たちの運動理念の基本に立ち返り、現場実態を踏まえたボトムアップの議論を経営側と徹底して行う必要がある。そして、現在、JR西日本労使のマニフェストとも言える「安全性向上計画」に基づいて諸施策が実施されているが、私たちJR西労組には、責任組合としてその進捗等を検証し、「安全性向上計画」に「魂」をこめる責務がある。しかし極めて残念なことに、昨日、ATS―Pの速度設定ミスが発覚した。これまでの取り組みが水泡に帰す、安全対策の根幹を揺るがす危機的事態と言える。ましてや、公表の遅れは、亡くなられた方々、怪我を負われた方々、そして私たち組合員に対する背信行為と言え、「企業風土」がいっこうに改善していないと断じざるをえない。徹底した原因究明と検証を行わなければならないが、私たち自身も、職場、そして組合で「おかしいことはおかしい」としっかりと声を上げようではないか。そして、私たち働く者の手で「安心して乗って頂ける」鉄道を取り戻そうではないか。

九月に行われた総選挙では、逆風の中、滋賀3区で組織内候補である三日月大造氏が激戦を僅差で制し、二期目当選を果たした。この勝利を糧にJR西労組運動の更なる前進を図らなければならない。

JR総連、西労は今なお労使安全会議への参加を拒否し、場外からの無節操な会社批判に終始している。事故や安全を運動の道具としてしか捉えず、職場混乱を画策する西労、JR総連を、鉄道労働者として決して許してはならない。引き続き一企業一組合に向け、組織拡大に取り組む必要がある。

本日私たちは、JR西労組が指導的役割を担い、安全確立に向けて次の主要課題に全力で取り組むことを決定した。

一、「安全性向上計画」の実行を検証し、現場実態に基づく積極的な問題提起で、安全・安定輸送をつくり上げよう!
一、変革・改革の時期、次代に責任ある運動の継承を図ろう!
一、九〇%に近づいた組織率を基盤に『ステップ21』を具現化し、「力と政策」に基づいて企画提案運動を実践 、展開しよう!

一、一企業一労働組合に向け、さらなる組織の充実・強化・拡大に邁進しよう!
一、危機に直面する地方路線を活性化し、駅を中心とした地域振興を実現しよう!
以上、鉄道の社会的信頼を回復するために、真の鉄道員魂を発揮し、全組合員の団結と創造で乗り越え、力強く活動を展開する。

右、宣言する。

二〇〇五年十一月二日

西日本旅客鉄道労働組合

第十七回定期中央本部大会


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