JR西労組の第17回定期中央本部大会が11月1日〜2日岡山市内で開催され、(JR福知山線事故からの)一日も早い社会の信頼回復に向け、あらためて「安全の確立と運動の継承−」を固く、強く誓った。
同大会では阪神淡路大震災を乗り越え、長期債務負担や山陽新幹線コンクリート塊落下問題などの「試練の期間」と、一方で組織の国政への参画や地方ローカル線の活性化、またイラク鉄道の復興支援など「希望を繋ぐ」JR西労組運動を牽引した森委員長・橋本書記長の退任にともない、新たに倉橋委員長−杉原書記長体制を決定した。
第十七回定期中央本部大会は冒頭、依然として心身の加療にある方々のご快方を祈念し、亡くなられた百七名の御霊に深く黙祷を捧げ、安全への誓いを新たにした。大会には代議員・傍聴など約五百名が出席した。
退任の決意を胸中に所信を表明した森正暁委員長は、「無念の限り−」と福知山線事故を振り返ったうえで「対策は緒についたばかり。組合員一人ひとりの意識・行動で安全を創ることが使命。安全は永遠の課題であり常にチェックを怠ってはならない」として、社会からの信頼回復とJR西労組運動の次世代への継承を強く促がした。
橋本書記長は方針案を、「安全性向上計画を労使間で都度検証する。職場実態に照らして安全を再確立する大会にしよう」と提起、十三名の代議員からの意見を踏まえて、満場一致で採択した。
また同大会では、三日月大造氏の再選を果した第四十四回総選挙の中間総括や、斜陽化する地方ローカル線対策、組織の拡大・強化など向こう一年間の活動の方向を共有し、本部−地本−職場が一体となった運動を展開する大会メッセージを発信した。
役員の改選では、四期八年間において難題・課題を克服、一方で夢とロマンの実現に邁進してきた森正暁委員長・橋本準一書記長の退任に、惜しみない激励と感謝、そして運動の継承を誓い新たに次の新三役を選出した。