第6回臨時労使安全会議に先立ち、労使代表者会議を開催し、会社を代表し坂田専務から、「安全を担う人材育成及び教育について、労使専門委員会で議論して頂いた。今日の労使安全会議においても忌憚のない意見を頂き、より実効性のあるものに仕上げていきたい」との考え方が示されました。続いて、三組合を代表し、JR西労組の森正暁中央執行委員長から、「安全については、会社以上に危機意識を持っている。事故原因については、現時点明らかでないが、背後要因として、日勤教育、スピード、ダイヤ及びハード対策などの問題があると考えている。組合員の不満の解消にも全力で取り組んでいきたい」とのコメントが行われました。
そして、臨時労使安全会議では、会社の安全風土確立の重要課題となる人材育成・教育指導のあり方について、会社は『教育の抜本的改革』を明言しました。
西労を除く三組合は、これまで労使安全会議の教育専門分科会において、現場実態を踏まえた教育改革を強く求めてきました。そして、24日以降に実施した緊急アンケート(運転士対象、集約率86.4%)の中間集約を根拠に会社に教育の改革を、再度強く求めてきたところです。
この結果、会社は以下の改革方針をJR西労組・国労・建交労に提示しました。なお、今後についても、引き続き労使安全会議を開催すると共に、教育に関する労使専門委員会も継続し、議論を深めていきます。
【改革の考え方】
1 部下との関係を重視する管理者教育の充実
2 運転士免許取得後のフォロー教育の実施、「指導監」の配置と指導員の増強
3 再教育では、シミュレーター・現車訓練、添乗指導を充実
運転事故は研修センターを活用するなど期間を原則1週間とするほか、事故に至らな
い阻害は、原則1日程度とするなどの一定基準を設定
4 地上職研修では、全研修に「安全」に関わるカリキュラムを導入
5 教育訓練設備の拡充を図り、より実践的なものとする
|