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2005年4月30日
■JR福知山線
 -列車重大事故に関しての中央本部見解-
 4月25日午前9時18分頃、JR福知山線塚口〜尼崎駅間において、宝塚駅発同志社前駅行き上り快速電車が脱線、横転し、死者106名、負傷者461名に上る大惨事を起こしました。
 JR西日本に働く者として心より亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族のみなさまに対してお悔やみ申し上げ、負傷をされた皆様、事故により被害に遭われたマンションの住人の皆様に対して心よりお見舞い申し上げます。
 事故現場において、懸命に犠牲者救助にあたっていただいた警察、消防関係者をはじめ、事故発生後の事後対応にご努力いただいた皆様に敬意を表します。

 今回、当該列車を運転していた高見運転士は若干23歳の若さで他界しました。労働組合として、心よりご冥福をお祈りし、ご遺族に対してお悔やみ申し上げます。高見運転士の心中は今から推し量ることはできませんが、若い組合員が事故により命を落とすことになったことは労働組合として痛恨の極みであります。本部としても高見運転士の死去に対し、精一杯の対応を行っていきます。
 また、事故発生以来、社会的な厳しい指弾にさらされながら現場において安全輸送の確立に向け懸命に努力し、対応されている組合員の御労苦に対し敬意を表します。
 

今回の事故により、日頃よりJRをご利用いただいている皆様に対して信頼を裏切る事故を起こし、鉄道の安全に大きな不安を抱かせることとなったことについて、私たちは今一度、鉄道の原点である安全を見直し、信頼回復に向けた努力をひたむきに続けていく必要があります。
 事故発生の原因は現在、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会、警察関係者により、解明されているところですが、当該列車が制限速度を超えた速度で走行していたことが確実であるとの見解が航空・鉄道事故調査委員会、警察によって明らかにされています。 
 今後、いかなる事故原因の解明がなされようとも、106名の方々の命とご遺族の生活を奪い、461名の方々の身体を痛め、事故により精神的・物理的にも大きな損害を与えてしまったことについて、JR西日本労使の責任は重大であると認識しています。
 事故発生に対しての会社の経営責任、また、職場でつらい思いをしながら安全輸送に勤めている組合員が憤りを感じる事故後の会社の対応についても不問にしません。
 しかし、今回の事故を会社責任にだけ押し付け、無責任な批判を繰り返しても安全の確立には結びつきません。
 私たちは労働組合として職場において、労使の場において安全確立に対してチェック機能を果たしえなかった反省に立って、今回の事故を招いた原因、要因を徹底して解明し、二度と再びこのような大惨事を起こさないことを組合員一人一人の胸に誓うものです。

 本部はこれまで、4月28日にJR西日本の四労組共同で制限速度を超えて走行、脱線した事実に基づいて、危険潜在箇所へのハード対策の強化を申入れました、また、各級機関において、安全に関する要望の再点検を行っています。私たちは今後、事故に繋がる芽を徹底して排除し、社会そして、お客様の信頼回復に向けて今一度、安全確立に奮起しようではありませんか。

 以上、中央本部の見解とします。

2005年4月30日

西日本旅客鉄道労働組合

中央執行委員会


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