ゼーイン団長は、「イラク国民は日本に友情を感じている。その意味では復興を図っていく上で日本との友好関係は非常に重要と考えている。イラクには石油以外にも多くの財産がある、それは自然環境などであり、特に人的資源である。私たちは現在、イラク国内にあった軍事工場の民生工場への転換を進めている。是非、日本の高い技術力をイラクに移入していきたいと考えている。また、交通・鉄道の分野において、日本の鉄道技術、特に安全性について、世界においてトップに位置していると認識している。そうした安全技術、そして高速で快適な鉄道をイラク国内において実現しようとする貴会議の取組みに敬意を表し、御礼申し上げる。是非、早期に実現できるよう私たちも願っている。
何よりも今後、日本とイラク両国において人的な交流が必要であると考えている。貴会議の鉄道技術者の早期のイラク来訪が実現するよう願っている。イラク国内の治安について言えば、一部地域において、外国のテロ集団が入り込んでいるが、イラク国民は日本人を友人と考えており、空港、バグダッド、グリーンベルト地帯などは安全である。また、イラク国民を日本に受け入れていただき、技能教育などを行ってもらえれば、両国の友好関係はさらに深まるものと考えている。」とあいさつし、イラクの現状などについて情報交換を行い、親睦を深めた。
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