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2005年2月7日
■第22回中央委員会開催
 ー「こだわり春闘」の始動を決定したー
JR西労組は二月七日、大阪市内で中央委員会を開催し、自動車総連、電機連合、電力総連などの主翼産別や、トヨタ・NTT労組などベア断念を報じるなかで、「こだわり春闘」の始動を決定した。

 春闘方針は、「純ベア1千円、年間臨給五.七月分」をはじめ、契約社員組合員の「ベア二%、契約年数に応じた賃金引き上げ」など。

また現在、見直し交渉中にある賃金昇進制度について、公正・公平な「評価制度の確立と運用」を求めるほか、安全安定輸送の取り組みや定期金沢大会に向けて九十%組織達成を実現するなど、当面の活動方針を満場一致で採択した。
 

       
 
委員会宣言

本日、私たちは、第二十二回中央委員会を開催し、二〇〇五年春季生活闘争方針をはじめ、ステップ21を中心とした政策課題の深度化の取組み、まじめに働く者が報われる賃金制度構築に向けた取組み、一企業一労働組合実現に向けた組織拡大の取組みなどの重要方針を満場一致で決定した。

我が国の経済情勢は、大企業を中心とした業績回復により明るさを取り戻し始めたが、勤労者家計の可処分所得に改善は見られず、私たち働く者に景気回復の実感はない。また、雇用情勢も一進一退で、失業率は依然高水準となっている。

 小泉政権は、国民の期待を裏切り続け、現在開会されている第162回通常国会でも、小泉首相の関心は「郵政民営化」に限られ、年金問題、少子化対策など私たちの未来について真摯な議論が行われることは期待出来ない。脳死寸前の日本の政治を私たち国民の手に取り戻すためには、民主党による政権交代しかないと言える。

JR西日本の経営動向は、昨年の新幹線ダイヤ改正効果があったとは言え、たゆまぬ増収・効率化努力により、中間決算は8期ぶりの増収となり、通期でも増収増益が見込まれている。我々JR西労組は、すでに多くの産別がベア断念する中、黒字企業を創り上げた組合員の努力に報いるため、公正配分を求めるという哲学を持って、JR西日本連合グループ労組への相乗効果を上げるためにも、こだわりをもって春闘の取組みを行わなければならない。

JR総連は、JR東労組組合員の退職強要事件や、松崎派と嶋田派の対立などをめぐり、混乱が続いている。また、東労組委員長の年頭所感では労働条件が一言も触れられていないなど、会社倒産運動を続ける西労も含め、もはや労働組合の体をなしえていない。

国労は、「1047名問題」について政治的にも司法的にも解決の道が閉ざされ、組織崩壊の道をひた走っている。昨年十一月には岡山地本エリアで国労からの大量脱退が発生、その多くが勇気ある決断で西労組に加入し、その後も加入が続いている。我々は、一日も早く、一企業一労働組合実現に向け、更なる組織拡大を図る必要がある。

また、労働組合は、社会的存在価値として、人権・平和・民主主義について、広く社会に健全な問題提起を行うべき立場にあると言える。現在JR西労組は、JR九州労組、国労西日本・九州と共にイデオロギーを抜きにした「イラク鉄道復興・人道支援会議」を結成している。引き続き「銃よりレールを!」を合言葉に、イラクの復興支援の輪を広げる運動を展開しなければならない。

我々は労働組合の社会的責務を再認識し、「対立と協力」に基づき、健全な抵抗勢力として、積極果敢に当面次の主要課題に全力で取り組むことを決定した。

一、二〇〇五春季生活闘争に向け、組織の総団結・総行動で、キラリと光る「こだわり春闘」を創り上げよう!

一、九十%に近づいた組織率を基盤に『ステップ21』を具現化し、「力と政策」に基づいて企画提案運動を実践、展開しよう!

一、一企業一労働組合に向け、さらなる組織の充実・強化・拡大に邁進しよう!

一、新賃金制度についての議論を深め、まじめに働く者が報われる制度を構築しよう!

一、責任組合として現場実態を反映させた積極的な問題提起を行い、安全・安定輸送をつくり上げよう!

一、労働組合として人権・平和・民主主義にこだわり、国際社会に対しても健全な問題提起を積極的に展開しよう!

一、変革・改革の時期、次代に責任ある運動の継承を図ろう!

以上、当面する厳しい情勢を全組合員の団結と創造で乗り越え、JR西日本の健全な発展と組合員、家族の幸せを築くため、力強く活動を展開する。

右、宣言する。

二〇〇五年二月七日

西日本旅客鉄道労働組合

第二十二回中央委員会

1. 仕事給昇給額表に基づく仕事給昇給について、完全実施を確認する。
2. ベア要求はJR連合統一要求に則り、(純ベア)1,000円の要求額とする。
3. 年間臨給5,7ヶ月分(夏季2.85ヶ月、年末2.85ヶ月)を求める。
4. 契約社員の賃金について、2%のベースアップを求める。
5. 契約社員について、勤続年数に応じた賃金の引き上げを求める。
6. 契約社員の一時金について支払基準の見直しを求める。
7. 両バス地本は上記要求内容を基本に検討、本部と連携をとり対応する。
8. サービスネット各社の出向先基準での出向者は当該組合と連携を深め取り組む。

《具体的な運動の展開について》

1. 賃上げ、年間臨給の確保の要求実現と連動して、組織拡大の取り組みを展開する。
(1) 要求提出については、中央委員会終了後、速やかに会社に申し入れる。
(2) 本部に「2005年春季生活闘争委員会」を設置する。
(3) 必要に応じて地本代表者会議などを開催して意思統一を図る。
(4) ヤマ場と回答指定日の設定は、連合、部門別連絡会の設置するヤマ場に合わせ、状況を見極めた判断と対応を行う。また、ヤマ場を迎える3月上・中旬に地本代表者会議を開催する。
(5) [2005年春季生活闘争情報」を随時発行する。
(6) 「2005年春季生活闘争勝利・組織拡大決起集会」を開催する。
1)開催日時・・・・・2005年3月9日(水)
2)開催場所・・・・・新大阪シティプラザホテル
(7) 第22回中央委員会以降、2005年春季生活闘争賃金引き上げ要求に対する署名行動を全組合員・家族で展開する。
(8) 各地本、総支部は集会開催など組織拡大と合わせて取り組みを強化する。
(9) 「第8回京都駅ビル大階段かけ上がり大会」を開催(2月19日)する。
2. 西日本JRバス、中国JRバスの両地本との連携を深め、相乗効果を高めながら最大限の成果の獲得に向けて取り組みます。
3. JR西日本連合の2005年春季生活闘争に対しては、中核単組としての自覚を持ち、関連グループ労組の最大限の成果を獲得すべく、積極的な支援と協力を行うこととします。


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